2010年01月15日

大卒内定率最低73%

<本日の注目記事>
大卒内定率最低73%(1月15日38面)

<記事の概要>
今週卒業予定の大学生の就職内定率が、昨年12月1日時点で前年同期より、7.4ポイント低下し、73.1%でした。

これは、調査をはじめた1996年以降、過去最低で下落幅も過去最大です。

また、今春高校を卒業する就職希望者の就職内定率も昨年11月末時点で68.1%で、前年同期比で9.9ポイント下がっている状況です。

<意見・解説・感想>

大卒内定率が最悪の結果となっています。

景気の悪化を受けて、企業の採用活動がとても慎重と思われます。

確かに、日々、お客様のところに訪問させていただいている中、本当に厳しい状況であることを感じています。特に、製造業は厳しさを強く感じています。

こうした状況ですので、本当に学生は大変です。ただ、以前も書きましたが、決して心が折れることなく、プラスの気持ちをもって、日々頑張っていただきたいと思います。

ただ、個人的に思うのは、ますます就職は厳しくなるような悪い予感を感じています。
といいいますのは、今後、労働基準法や育児・介護休業法の改正が施行され、おそらく労働者派遣法や雇用保険法も改正されると思います。

この改正は、基本的には会社に厳しい内容です。労働基準法では、月60時間超の場合は残業手当5割増。育児・介護休業法では、休暇や短時間勤務について社員に有利に取り扱うことを義務付け、労働者派遣法では、登録型を原則禁止、雇用保険法では、加入要件を緩和という感じです。

企業では売り上げや収益性が悪化する中、このように法改正で厳しく企業に求めてしまうと、ますます採用意欲は低下してしまいます。既存の社員の対応で精一杯と感じる企業も多いと思います。

確かに労働者の保護は必要です。とても重要なことであり、これは全く異論はありません。
しかしながら、労働者の保護がいきすぎて、採用意欲が低下し、労働者の雇用が適切に確保できるようにならなければ、結局のところ、最後は労働者が苦しむことになるのも疑いのないところでしょう。

従って、企業が雇用を促進しやすいように、企業の法規制を調整する事も、今後求められるところだと思います。

それでは、よい1日をお過ごしください。

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posted by haru at 16:33| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 各種統計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月13日

VC投資45%減

<本日の注目記事>
VC投資45%減(1月13日13面)

<記事の概要>
日本ベンチャーキャピタル協会は、加盟する国内VC各社の2009年1〜9月までの投資動向をまとめました。主な内容は以下のとおりです。

1.投資件数381件、投資金額は187億円で、前年比で件数、金額とも約45%減少
2.09年の通年では、2年連続で投資件数が1000件を下回る見通しです。


<意見・解説・感想>

ベンチャーキャピタル(VC)の投資動向に関する記事を取り上げました。

VCの投資を受ける企業から見れば、直接金融となります。金融機関からの借入のようなものは間接金融といいます。

企業から見れば、資金調達を直接金融とするか間接金融を重視するかは、対応が分かれるところですが、現在は不景気のため、設備投資等に慎重になる傾向があるため、あまり資金調達に積極的でないのが現状です。もちろん、借入の返済資金が不足しているようなケースは別ですが・・

また、企業が株式公開にも慎重になっており、VCとしてはあまり投資の時期ではないと判断していることもあります。キャピタルゲイン、インカムゲインへの期待が薄く、回収の見込みが低いことが考えられます。

さらに金利が低く、信用保証もあり、金融機関の借入を重視する企業も多いと思われます。

もっといえば、企業買収もあり、株式公開できる状況であるにもかかわらず、株式公開に慎重な企業も多いと思われます。

今後ですが、こうした状況が続く限り、VCの投資は減少する傾向にあると思います。とはいえ、それではビジネスになりませんから、環境等の成長分野を発掘して、投資先を積極的かつ慎重に探すことになるでしょう。

それでは、よい1日をお過ごしください。

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ラベル:VC 投資
posted by haru at 16:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月08日

中堅スーパー PB絞り込み

<本日の注目記事>
中堅スーパー PB絞り込み(1月8日13面)

<記事の概要>
中堅スーパーで独自のPB商品を削減する動きがでています。
デフレの影響で、NB商品の価格が低下し、PBの価格優位性が失われてきました。
具体的には、次のとおりです。

・東急ストア
自社PB「東急エクセレント」と「東急セレクト」の品目数をピーク時の7割減らします。

・クィーンズ伊勢丹
PBの品目数をピーク時の約600品目から約400品目に減らします。

・サミット
畜肉・水産加工品の開発・販売のとりやめ

<意見・解説・感想>

PBの削減に関する記事を取り上げました。

PBとは流通業者のブランドであり、エンドユーザーのニーズを店舗で把握して、そのニーズを商品企画に反映することが特徴です。

また、メーカーのNB商品よりも割安であることも特徴的です。

しかし、メーカー各社が低価格化を進めますと、PBの価格優位性が失われます。また、小売業者が在庫を抱えるリスクも生じる問題もあります。

こうしたことから、一部のスーパーではPBの絞り込みが進んでいるようです。

個人的には、価格競争が進む中、大量生産・大量販売が行える大型スーパーはPBを継続的に注力すると思います。やはり、自社が企画・開発して商品化するメリットは大きいと思うからです。

一方、中小スーパーは、前述した事情がありますので、低価格のNBへの移行が進むと思います。

当分、価格競争は続きそうです。今後の動向も注目です。

それでは、よい1日をお過ごしください。

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posted by haru at 19:15| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月07日

財務相に菅副総理

<本日の注目記事>
財務相に菅副総理(1月7日1面)

<記事の概要>
体調不良により、辞意を伝えていました藤井財務相の辞表を鳩山首相は受理しました。
後任は、菅副総理・国家戦略相が起用されます。
また、菅国家戦略相の後任は仙石行政刷新相が兼務することになりました。

<意見・解説・感想>

財務相の交代に関する記事を取り上げました。

体調不良ということですので、仕方がないことではありますが、大臣は本当に交代が多いですね。

個人的な見解ではありますが、就任して半年もたたないうちに辞任するのはどうかと思います。
体調に懸念があるのであれば、最初から就任しなくても良かったのではないかと思います。

今は、政権交代により、政治主導ということで、政治家への期待は高いです。
それであれば、政治家として、大臣就任についても、適切に対応していただきたいと思います。

これから、通常国会。不景気の中、多くの企業や労働者の方は厳しい状況が続いています。
しっかり、頑張っていただきたいと思います。

それでは、よい1日をお過ごしください。

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ラベル:財務相 菅
posted by haru at 17:35| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月06日

家電量販のノジマ 販売実習で新卒選考

<本日の注目記事>
家電量販のノジマ 販売実習で新卒選考(1月6日9面)

<記事の概要>
ノジマは、新卒採用の一部に店舗販売実習を基準に選考する手法を取り入れます。

具体的には、応募者には、書類選考の後、研修施設での3日間の研修と、実店舗での2週間の体験実習に参加させます。

実習中は、1日9,000円を支給し、面接や筆記試験は行いません。

<意見・解説・感想>

学生で内定が出ていない方には、朗報ですね。

個人的には、こうした制度は、とても素晴らしいと思います。

まず、面接の段階では、本当に自社にとって適した社員であるか否かを見極めるのは難しいと思います。

今回は販売実習ですから、本当の人柄が見えるのではないでしょうか。
例えば、仕事に対する熱心さ、協調性が見えてくると思います。

また、内定がない方の救済にもつながります。

自社に適した社員が確保できる可能性が高まるとともに、社会的にも意義があります。

今後、同様の動きが広まればいいと思います。

それでは、よい1日をお過ごしください。

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ラベル:ノジマ 選考
posted by haru at 16:26| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月05日

公開会社法、11年立法化

<本日の注目記事>
公開会社法、11年立法化(1月5日1面)

<記事の概要>
千葉法務相は、上場企業を主な対象にして、情報開示や会計監査の強化を促す「公開会社法」について法制審議会に諮問する考えです。

ポイントは、監査役に従業員代表を選ぶことを義務付けたり、子会社の重要な意思決定は親会社の株主総会の承認を得ること等です。

<意見・解説・感想>

公開会社法という新たな動きが出てきました。
まだまだ不透明なことが多く、どうなるか微妙ですが、経済界は反発する声が出ています。
要注目です。

個人的には、さきほど2つポイントあげましたが、まだまだ課題は多いと思います。

まず、監査役に従業員代表を選ぶことですが、この場合、従業員の賃金と監査役の報酬をいかにバランスとるかが問題です。従業員代表を監査役にしますと、その間の賃金はどうするのか。兼務役員のかたちにするのか。こうした点が議論の対象になると思われます。

次に、「子会社の重要な意思決定は親会社の株主総会の承認を得る」ですが、この重要な意思決定は何を意味するかですね。株主総会決議事項(例:取締役の選任、解任、定款の変更)、取締役会の決議事項(例:社債の発行、株式分割)まで及ぶのか。

また、仮に株主総会決議事項としても、子会社の取締役を選任するのに、いちいち親会社の株主総会の承認を得る必要があるかですね。子会社の柔軟な経営が阻害されそうな気がします。

あまり企業に規制をかけるのは、この時代どうかと思います。
むしろ、企業に元気を出してもらい、雇用創出につながるような政策を立案して欲しいと思います。

それでは、よい1日をお過ごしください。

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ラベル:公開会社
posted by haru at 20:10| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月04日

人材派遣以外に軸足

<本日の注目記事>
人材派遣以外に軸足(1月4日1面)

<記事の概要>
人材派遣各社が労働者派遣法の改正をにらみ、製造請負や店舗の運営受託などの請負・受託サービスに移行する動きが出ています。

具体的には以下のとおりです。
・テンプHD
アパレルや職人の売り場で販売代行
・パソナ
事務派遣から事務センター受託に転換
・フジスタッフHD
飲食店を丸ごと運営受託
・UTHD
昨年、派遣を全て請負に転換
・日本マニュファクチュアサービス
今年3月までに請負に全面転換

<意見・解説・感想>

改正労働者派遣法の動きに合わせて、各社で請負への移行の動きが見られます。

改正労働者派遣法は、既に労働政策審議会から厚生労働大臣への答申が行われ、概ね以下の方向で改正が行われる予定です。

・登録型派遣の原則禁止
但し、専門26業務等は禁止の例外になる可能性あり
・製造業務派遣の原則禁止
但し、常用型派遣は禁止の例外になる可能性あり
・日雇派遣の原則禁止
・均衡待遇
・マージン率の情報公開
・違法派遣の場合における直接雇用の促進

この後、国会で議論されますが、今の流れからして通るとおもいます。

気になるのは施行時期ですね。
登録型派遣の原則禁止と製造業務派遣の原則禁止は影響が大きいため、
暫定措置があると思われますが、この点もどのように落ち着くか気になるところです。
要注目です。

個人的に思いますのは、今後請負へと切り替えていく中で「指揮命令」が重要なポイントになるとみています。

すなわち、請負の場合は、請負業者の社員に指揮命令を行いますのは発注元ではありません。請負業者になります。

この場合、注意すべきなのは、客先へ請負業者の社員が常駐するケースがありますが、この社員は発注元の社員ではありませんので、発注元は指揮命令はできないことになります。

一方、派遣の場合は派遣先で指揮命令することができていましたが、今後は請負契約になるため、前述のとおり、このような指揮命令ができなくなってしまいます。

この指揮命令への対応をいかに整備するかが人事労務管理上の重要な課題になると思われます。

それでは、よい1日をお過ごしください。


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posted by haru at 20:06| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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