2007年10月04日

中退共 退職金365億円未払い

<本日の注目記事>
中退共 退職金365億円未払い(10月4日 5面)

<記事の概要>
勤労者退職金共済機構が支払う退職金で、1959年−2006年度に支払う退職金のうち、約365億円も未払いになっていることがわかりました。

受給資格を得た従業員の請求がないため未払いになったようです。

今後、時効分を含めて支払う方針です。
また、従業員に請求手続きを督促する等の対応により改善を図るようです。

<意見・解説・感想>
年金不払の次は退職金ですね。

実は、これは、もしかしたらと思っていましたが、ここまで額がすごいとはびっくりです。

中小企業退職金共済制度(いわゆる中退共)は、中小企業向けの退職金制度です。

現在、適格退職年金からの移行が進んでいます。また、独立行政法人が管理している退職金ですので、他の退職金制度と比較して安心できる面があります。

しかしながら、今回のように不払問題が生じました。この大きな原因は、退職した従業員が直接中退共に請求するのですが、この請求が漏れていたことと考えられます。

会社側としても、例えば自己都合退職した社員に対して、積極的に従業員に退職手続きをサポートすることは、少ないと思います。

今後の対応としては、中退共は、会社から従業員が退職した事実は把握しています。中退共に連絡しないと会社は掛金を払い続けるので困るので、きちんと連絡しているはずです。

従って、中退共から退職した従業員に対して適切に案内することがよいでしょう。

また、従業員も退職金に関しては、退職金規程があるはずです。退職時には、退職金に関する内容をしっかり確認して、適切に請求することが重要です。

大事な退職金ですから、自分でもしっかり管理する姿勢が望まれます。

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posted by haru at 09:45| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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